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【第一章】生誕祭(4)
あの日。Bのピストルによる一撃で吹き飛ばされ、隊員たちにトドメを刺された亜空堕(あくうおち)の亡骸を、Aが誰よりも長く、静かに見下ろしていたのを私は覚えている。 事情聴取が終わって、機関の隊員達と別れた直後の事だ。 並んで歩いていたAが急に立ち止まり後ろを振り返ると、しばら...

a.t.
2023年8月18日読了時間: 18分
【第一章】生誕祭(3)
配給の列に並ぶ眼鏡の少年『B』は違和感を感じ始めていた。 元々決して早くは無かったものの、列の進みが先程よりも遅く感じる。 「列、進まないね…」 「うん」 一緒に並んでいたCも違和感に気づいているようだった。 「ちょっと何かあったのか見てくるよ!」...

a.t.
2023年8月18日読了時間: 14分
【第一章】生誕祭(2)
第四区画では2週間に1度『配給の日』がある。 配給の日は指定の場所で第三区画以内から運ばれてくる食料や生活必需品などを受け取れる日となっている。 配給制度は厳しい生活を強いられる第四区画での唯一の救済だ。 私たちは今、アジトを抜け出し配給場所に指定されている第三区画と第四区...

a.t.
2023年8月17日読了時間: 10分
【第一章】生誕祭(1)
死ぬのか…?俺… 探索から一人で帰ってきたEから説明を受けた俺たちB・C・Eの三人は、その後すぐアジトを飛び出して遅くまで走り回りAとDを探し出した。 だけど、この状況は一体なんなんだよ…! AとDとの合流を直前に、亜空対策機関によって倒されたであろう亜空堕の死体が動き出し...

a.t.
2023年8月17日読了時間: 11分
【第一章】必死に生きた記憶(4)
時空力。 そのエネルギーは我々人類に超常的な力をもたらし、特に才能を開花させた者は虚空から物質を作り出し、四大元素を意のままに操り、筋力を何倍にも増幅させるといった『時空能力』の使用を可能とした。 時空能力による犯罪や亜空堕などの被害の対策として設立された行政機関...

a.t.
2023年8月17日読了時間: 12分
【第一章】必死に生きた記憶(3)
「ふぅ…」 廃ビルの二階に上がると、Aはその場でへたりこんでしまう。 私は極度の緊張感から解放され腰を抜かしそうになるのを抑え、割れた窓から顔を少しだけ出して外を確認した。 亜空堕は風船が破裂した場所へ既に辿り着いており、その周辺をウロウロしつつも見失った私たちを探している...

a.t.
2023年8月17日読了時間: 7分
【第一章】必死に生きた記憶(2)
彼は誰かに似ている気がする。あの白い部屋の中でずっと一緒に過ごしていたあの子に似ている気がする。 白い部屋? それは一体どこだったっけ。 ========================= 「ぎぎャァァァァァァ!」 突如地鳴りと共に発生した目の前の異常な光景を私たちは隠れて...

a.t.
2023年8月17日読了時間: 11分
【第一章】必死に生きた記憶(1)
『必死に生きていた』あの目まぐるしくも懐かしい日々。鮮明には思い出せないものの、あの日々は俺の大切な生きた証だ。 ========================= 【西暦2480年】 【時空歴222年】 《旧 東京都 新宿区》 《現 第四区画 西エリア》...

a.t.
2023年8月14日読了時間: 10分
私から君たちへ残しておきたかったこと
真っ黒な空が泣いている。 雨。 必死に生きていた。 雨。 亜空悪雨 悪雨雨悪 お前はそうやって強くなるのか…! 悪雨悪雨悪雨 悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨 悪雨悪雨悪雨悪雨悪雨 この疫病神 悪雨悪雨悪雨悪雨...

a.t.
2023年8月14日読了時間: 1分
【第✕章】この日々が終わる前に。(2)
「天騎(アマキ)!メタリム!」 「三人ともご苦労。無事のようだな」 「ういッスー!」 双角を生やした白馬『塞翁(サイオー)号』にまたがり颯爽と現れた無線の声の主、『天騎(アマキ)』はその長い銀髪を払い、その場にへたれ込んでしまった林檎青(リンゴセイ)の前に仁王立つ。...

a.t.
2023年8月14日読了時間: 14分
【第✕章】この日々が終わる前に。(1)
【西暦2486年】【時空歴228年】 現《第三区画北エリア》旧《東京都水道橋》 「行っけー!ホームランだぁ!」 カキーン! 何か硬いものを叩いたような、子気味のいい音が辺りに響くと同時に、輝く球体が弧を描いて飛んで行く。...

a.t.
2023年8月11日読了時間: 10分
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